2009年 01月 20日
ケミレスタウンプロジェクト
先日千葉に出張したことを少し紹介したが、千葉大学環境健康フィールド科学センター内に
建設されている実証実験居住施設群を見学させていただいた。
近年新築住宅の中で建材から揮発する科学物質の問題いわゆる「シックハウス」の
原因物質がなかなか特定が難しく解らない場合もある。そういう時に、「シックハウス」
を疑われる患者様とそのご家族を対象に、実際に数日住むことが出来、症状改善を実証
することが可能な住居施設だ。
▲ 左奥が積水ハウス 右手前がNRAハウジング+無添加住宅
冒頭の写真が「高千穂」さんの住宅だ。
●共同研究者 :株式会社 高千穂
●研究テーマ :火山灰シラスをはじめ限りなく自然素材100%に近い造りと
太陽エネルギーや雨水利用を取り入れた地球と人にやさしい
「シラス+αの家」によるシックハウス症状軽減の実証実験と
未来世代のための住まいづくりの研究
●建物概要 :構造 :木造軸組工法2階建
:建築面積 : 83.71㎡
:述床面積 :136.08㎡
もちろん「シックハウス」の検証住宅ではあるが、本来の住宅の機能も持ち合わせている。
北側に水回りを集中させ、動線、使い勝手よくキチンとまとまっていて、南に階段を
配置しても形状さえ気をつければ全く問題ない。
天井高はこれだけの広さのリビングだが2,100mm(2m10cm)だ。
これがまた素晴らしく良い。気持ちいい。落ち着く。設計だけでここまでの
意味を持つことを再認識した。全ての始まりはやはり基本設計だ。
▲ 池田隊長もご覧のとおり満足げ
ただ、いつも感じることだが、行政によって許可認識がまちまちで困ることだ。
排水関係の桝の数、本当にこれだけ必要ですか?不具合の起きた場合のことを
想定してかもしれないけれど、さすがにやり過ぎでは・・・。(広島もです)
建築費にも・・・・。これじゃコストダウンもナカナカかないませんもの。
by nt-nosaka
| 2009-01-20 17:58
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