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「ある一匹のチヌとの出会い・磯釣りへの目覚め その1」

丁度、この春らしい天気の日だったように記憶している。

今から25,6年前の話だ。

田舎でのある行事のため島根県の片田舎に帰省していた。他の親戚の方々は

忙しそうに何かしら駆けずり回っていたが、私は目立ってすることも無く

その日もぼんやりとしていたんだろう。

今は亡き親父から、

「暇なら、沖磯に渡してやるから、釣りでもしとけ!」

と言われ、運良く(悪く?)その磯に渡ってしまった。
「ある一匹のチヌとの出会い・磯釣りへの目覚め その1」_e0165671_10372766.jpg

田舎は漁村、漁師町。親父も当然しがない漁師だった。

漁師をしながら、サザエ、アワビ、ナマコなども素潜りで捕ると同時に

チヌ、グレ、イシダイを狙う、主に広島、山口からの釣り客を

磯に渡したりして生計を立てていた。

山陰の海は、特に冬の時期は時化る日が何日も、ひどい時には一か月以上も続き

漁に出れない日ばかりだ。

春になると、若干海も落ち着きを取り戻し、海も凪いで来る日が続くようになってくる。


その日の海も結構穏やかな様相だった。

「三生島」(さんしょうじま)と呼ばれる、港から20分程船を走らせると、

沖磯に浮かぶ独立磯に到着する。

その島の北側に「チョボ」と命名された畳3帖ほどの小さな切り立った磯がある。

その当時の私は、「釣り」にあまりというより、ほとんど興味を抱く事も無い

ごく普通の人間だったのだが・・・・・。

                                その2に続く
by nt-nosaka | 2009-04-27 10:39 | もろもろ