2009年 04月 27日
「ある一匹のチヌとの出会い・磯釣りへの目覚め その1」
今から25,6年前の話だ。
田舎でのある行事のため島根県の片田舎に帰省していた。他の親戚の方々は
忙しそうに何かしら駆けずり回っていたが、私は目立ってすることも無く
その日もぼんやりとしていたんだろう。
今は亡き親父から、
「暇なら、沖磯に渡してやるから、釣りでもしとけ!」
と言われ、運良く(悪く?)その磯に渡ってしまった。
田舎は漁村、漁師町。親父も当然しがない漁師だった。
漁師をしながら、サザエ、アワビ、ナマコなども素潜りで捕ると同時に
チヌ、グレ、イシダイを狙う、主に広島、山口からの釣り客を
磯に渡したりして生計を立てていた。
山陰の海は、特に冬の時期は時化る日が何日も、ひどい時には一か月以上も続き
漁に出れない日ばかりだ。
春になると、若干海も落ち着きを取り戻し、海も凪いで来る日が続くようになってくる。
その日の海も結構穏やかな様相だった。
「三生島」(さんしょうじま)と呼ばれる、港から20分程船を走らせると、
沖磯に浮かぶ独立磯に到着する。
その島の北側に「チョボ」と命名された畳3帖ほどの小さな切り立った磯がある。
その当時の私は、「釣り」にあまりというより、ほとんど興味を抱く事も無い
ごく普通の人間だったのだが・・・・・。
その2に続く
by nt-nosaka
| 2009-04-27 10:39
| もろもろ